Ella baila solaの夏休み

1990年代に、スペインのバルセロナに住んでいましたが、それも近頃では、遙か昔のことのように思えます。情け容赦のない現実に巻き取られ、そんなことを懐かしく思いかえすことも忘れていた今日この頃。

7月に入り、バルセロナの友人からは、「これからメノルカ島へ行って、後半はドイツに行ってくる」といったバカンス告知メールがパラパラと届きます。いろいろと世の中が変化し、「休みは秋にとることにした」という友人もいますが、それでも、6月中頃から9月いっぱいまでのほぼ半ドンの就業時間と、1カ月程のバカンスは今もって健全らしい。うらやましい限りです。

スペインのバカンスといえば、子供の頃の「夏休み」のイメージに近いのではないかと思います。もう少し具体的に言うと、多くの人は、とりあえず建設的なことはしない、のではないかなと勝手に思っています。
 
おそらく、そのイメージの軸となっているのが、カタルーニャの夏の思い出。毎年、仲良し4人グループで飽きもせずに出かけたのがコスタブラバのバグールBegurという村で、6月24日のサン・フアンの祝日を皮切りに、ひと夏に最低でも2、3回出かけてたのを思い出します。

誰かがどこからか見つけ出した安宿を定宿とし、毎朝同じパン屋のカフェへ行き同じメニューを頼み、新聞とゴシップ誌を買い、のんびりと朝食をとり、昼頃になるとようやく近隣の入り江のどこかへ行くのだけれど、結局、場所をカフェからビーチに移すだけで、やっぱりなにもしません。

冗談をいい、流行の話を始め、眠ったり、泳いだり、笑ったりして、夏の一日は過ぎていきます。目的もなく漠然と過ぎていくのですが、それがひたすら平和で幸せで。

バグールを後に家路につく頃は、夕日が空を染めるのを見つめながら、当時流行っていた女の子のデュオ、エリャ・バイラ・ソラElla baila solaのカセットテープをひたすら聴き歌いました。なにしろ「カセットテープ」だった! その他には、アナ・ベレンとマヌエル・セラット(?)の国民的アルバムのテープ(笑。 そして、そういうときには、あまりに満ち足りた気分になるせいか、わたしは後ろのシートに身を沈め、こっそり泣いたりもしました。
 
なつかしのElla baila solaをyoutubeで見つけたので聴いてみたら、過ぎていった夏がつらりつらりと思い出されて、なんとも言いがたい気持ちに・・・。歌は「Lo Echamos a Suertes」。「運にまかせて」みたいな意味になるのかな?

彼女たちの歌は歌詞もとてもいいのです。いつか機会があったら訳してみます。。。