暮らしの万能薬草カモミールティー

スペインで、前述のミントに勝るとも劣らずポピュラーなハーブといえば、カモミール。スペイン語では「マンサニーリャ manzanilla」といいます。和名はカミツレ。お茶にしたものは「テ・デ・マンサニージャ Té de manzanilla」と呼ばれ、こちらもミント同様、スペインの多くのレストランの、ソフトドリンクのページに名を連ねています。

カモミールティ800

お茶にしたマンサニージャは、ほんのりと甘みが香り、すっきりとした藁の風味で、とても飲みやすいものです。「マンサニーリャ」という名前も可愛いですね。「マンサニージャ」の語源は「りんご manzana」の指小語diminutivo。花のつき方がりんごに近いことからとか、りんごの香りに似ていることからとか、諸説あるようです。
出展/Manzanilla ibéricas; historia y usos tradicionales

では、どんなときに飲むかというと、夕食後、なにか飲みたいけれど、コーヒーでは目が覚めてしまう、なんていうリラックスしたいときによく飲みます。また、目に出来物ができたり違和感を覚えた時に目薬にすることも。出がらしのカモミールのティーバッグを絞って、その汁を目にたらします。暮らしに根付いた自然療法。このナチュラル派の目薬にはわたしもずいぶんとお世話になっています(そのときにはカモミールだけを使用したティーバッグを使ってくださいね。そして火傷しないように、すっかり冷めたものを!)。

ほかには、喉の痛みや鼻づまりなど風邪の諸症状があるときには、鍋にお湯を沸かしカモミールを入れ、その湯気を浴びながら深呼吸を繰り返すなんていう使い方もあるそうです。鎮痛作用があり、頭痛や生理痛などの緩和などにも利用されています。

マンサニージャには、抗炎症作用のある多種の成分が含まれているそうで、上記以外でも、、アレルギーや神経過敏、胃もたれ、落ち込みにもよいとされ、スペインの暮らしには頻繁に登場します。ただし、妊娠中の使用はさけた方がよいようです。

シェリー vino de Jerez の仲間にも「マンサニージャ」という同じ名前の美味しいワインがあります。なので、スペインの飲食店でカモミールティーをオーダーするときには、「テ・デ・マンサニージャ Té de manzanilla」といいましょう〜。