プリオラートの「FERRER BOBET 2009」を飲みました

スペインワイン界をリードする醸造家ラウル・ボベの赤ワイン「フェレール・ボベFERRER BOBET 2009」と「フェレール・ボベ セレクシオ・エスペシアル
FERRER BOBET Selecció Especial 2009」を試飲する機会に恵まれ、その素晴らしさに驚きました。

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まず「フェレール・ボベFERRER BOBET 2009」の香りはブラックベリーにミネラルが加わった丸みのある香り。口に含んでみると、わたしが(勝手に)思うところの「スペインワイン」のキャラを保ちつつ、複雑で完成度の高い、クラスを感じさせるおいしさ。わずかに酸味のあるエレガントさ。これは、樹齢100年以上の カリニェナ70%、ガルナチャ30%のなせる技なのでしょうか? ちなみに、色は赤黒い濃い色。

原料となるブドウの栽培には除草剤、殺虫剤などの化学薬品を一切使用しない有機農法を行い、育成環境を表現するワイン造りを重視しているそうです。手づみ収穫後、厳しい選果を経て、木製バット、ステンレスタンクで発酵させ、マロラクティック発酵の後、フレンチオーク樽熟成15カ月とまことに丁寧に醸造。最新技術を駆使した醸造施設で、年ごとに品種の配合まで微妙に変えるところを見ると、なんだかワインの実験室。

クラシカルなプリオラートとは異なる、スペインのニューウェイブ・ワインがこうして出来上がるのかと、グラスにたっぷり入れてもらった「フェレール・ボベFERRER BOBET 2009」を楽しみながら、なるほどと納得した気分。確かにエレガント。時間をかけて「開く」のを楽しんでみたいな〜と思いましたが、ま、そこは試飲。オカワリもできず、長居もできず・・・。

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で、もうひとつの赤ワイン「フェレール・ボベ セレクシオ・エスペシアルFERRER BOBET Selecció Especial 2009」は、カリニェナ100%の美しいボルドー色のワインでした。はじめは樽の香りが前に出ていたのですが、しばらくするとプルーンなど甘くて少し酸味のある香りに。さらに時間をおくと、爽やかなイメージに少しずつバニラの香りが生まれてくるという、香りだけでも、七変化ワイン。 

その味はといえば、まだまだ酸味が強いかな、というのが第一印象。しばらくすると、はるかに複雑な丸い味へとどんどん変わって行くいく気がしました。なにぶん素人のため、表現が適切ではない上に、うまくたとえられず、もどかしい。とにかくすごいワイン!と驚いていると、ブランドの方がいうには、2025〜2028年頃までは充分寝かせられるワインなのだとか。

2009年ビンテージでいえば、粘板岩の斜面畑で栽培するカリニェナ種だけを使い、木製バットで発酵。マロラクティック発酵を経て、フレンチオーク樽で18カ月熟成、瓶で11カ月熟成して、出来上がったのはわずか2900本(+マグナム50本)。希少なワインなのですね。あああ、もう一杯オカワリがしたかった・・・。

それにしても、ワインって奥が深い〜。進化をやめないスペインワインに嬉しい驚きを覚えた一日でした。味わった2つのワインですが、「フェレール・ボベ セレクシオ・エスペシアルFERRER BOBET Selecció Especial 2009」は、大切な人との未来の記念日に用意したい1本。明日にも飲みたいわたしとしては「フェレール・ボベFERRER BOBET 2009」を選びます。けれど「フェレール・ボベFERRER BOBET 2009」もちょっと高め、いやかなりなか? やはりご褒美として、特別な気分で飲みたいワインです。つまみはなににしよう?なんて考えだしたら、ますます楽しくなりました。

FERRER BOBET 2009
Cariñena 70%
Garnacha 30%
14.5%

FERRER BOBET Selecció Especial 2009
Cariñena 100%
14.5%

FERRER BOBET
D.O.C.Priorat

「フェレール・ボベFERRER BOBET 2009」取扱店/ワイナリー和泉屋

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