カルメン・マウラCarmen Mauraの受賞

好きなスペイン女優をひとり上げるとしたら、カルメン・マウラCarmen Maura でしょうか。アルモドバルの映画でもおなじみの芸達者な女優。スペインの「おばはん」を演じたら右に出るものなしの貫禄です。近いところでは、アルモドバルの『ボルベール』で、主演ペネロペのお母さん役を演じていましたっけ。

さて、そのカルメン・マウラ。 22日、スペイン最大の映画の祭典「サン・セバスティアン国際映画祭」では、彼女の女優人生に対し、栄誉賞el Premio Donostiaが授与されたそうです。これはスペイン女優では初の快挙。

カルメン・マウラにel Premio Donostiaを手渡したのは、スプラッター系コメディ映画ではスペインNO.1のアレックス・デ・ラ・イグレシア監督Álex de la Iglesia。デ・ラ・イグレシア監督とカルメン・マウラのコンビは、大ヒットした『みんなのしあわせLa comunidad』(2000年)でもおなじみですが、最新作『Las brujas de Zugarramurdi』(9月スペイン劇場公開)でも不動のタッグ(youtube参照)。どうやらアレックス・デ・ラ・イグレシアも、カルメン・マウラの大のファンの様子。

カルメン・マウラは御年68歳というからびっくり。歳を隠すことなく女優人生を歩んできたマウラは、「若くいることは美徳でもなんでもないし、シワと格闘する気もないわ。68歳と公言しているけど、Ayyy, qué bien ha envejecido(歳とってよかったわね!)っていわれたいためよ」と意気揚々のコメント。大衆紙EL PAISの記事より。

さらには「女優業がなんと楽だったことか!」と答えるのですから、スゴイ。「他の仕事はなにをやってもダメだったし、プライベートも最悪。女優業でいただいた賞や仕事は、ひどいプライベートの穴埋めみたいなもの」と出演映画のキャラに負けず劣らずのクレーバーな発言。ですが、これが笑える。

失敗も哀しみもどうどうと公言しちゃうスペインの「おばはん」。この明るい不屈の精神というのか、笑いを狙ったサービス精神というのか、これが好きなのだな〜っと、つくづく思うのです。

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