2013年サン・セバスティアン国際映画祭の受賞作品

2013年サン・セバスティアン国際映画祭は、最優秀作品賞「金の貝賞Conche de Oro」を、ノミネート作品のなかで最低予算で作られたベネゼイラ映画「Pelo Malo」への授与を決め、28日に閉幕しました。審査員特別賞は、スペイン映画、フェルナンド・フランコ監督Fernando Francoの「La Herida」。銀賞はメキシコ映画「Club Sándwich」。


‘La herida’, tráiler

「Pelo Malo」は、ベネゼイラ社会にはびこる、ホモセクシュアルへの不寛容が引き起こす哀しみを描いたもの。脚本・監督のマリアナ・ロンドンMariana Rondónは今作品で長編3本目。「この映画は、たくさんの不寛容に傷ついた自分を癒すために作った」と授賞式でのコメント。

また、審査員特別賞を受賞した、スペイン映画「La Herida」のフェルナンド・フランコ監督も、自身の映画を「小さく、そしてリスクのある映画」と称し、その受賞に対し大きな驚きを表しています。フェルナンド・フランコ監督は、12月に日本でもロードショーされる、話題のモノクロ映画「ブランカニエベス(白雪姫)」のフィルム編集者。自身の長編映画は初の試み。

ベネチア映画祭のディレクター、アルベルト・バルベラは、ベネゼイラ映画「Pelo Malo」の最優秀作品賞Conche de Oro受賞などを受けて、「映画の未来は、さまざまなことが起こっている地域、南米にある」とコメントしたそうです。たしかに年々勢いを増す南米映画。大衆紙EL PAISは「世界屈指のクリエイティブ作品のなかで、南米の作品を擁護してきた、サン・セバスティアン映画祭の責任者ホセ・ルイス・レボルディノスの強い信念と配慮のおかげだ」と結んでいます。わたしにとっては、数ある国際映画祭の中の、サン・セバスティアン映画祭の位置づけがよく判る結果となりました。
サン・セバスティアン国際映画祭についてもう少し知りたい方はこちらを参照してみてください

2013年サン・セバスティアン映画祭 受賞作品 
Palmarés de San Sebastián 2013

Concha de Oro a la Mejor Película: Pelo malo, de Mariana Rondón (Venezuela).
Premio Especial del Jurado: La herida de Fernando Franco (España).
Premio al Mejor Director: Fernando Eimbcke por Club Sándwich (México).
Concha de Plata a la mejor actriz: Marian Álvarez por La herida, de Fernando Franco (España).
Concha de Plata al mejor actor: Jim Broadbent por Le week-end, de Roger Michell (Reino Unido).
Premio al Mejor Guion: Bertrand Tavernier, Antonin Baudry y Christopher Blain por Quai d’Orsay, de Bertrand Tavernier (Francia).
Premio a la Mejor Fotografía: Pau Esteve Birba por Caníbal de Manuel Martín Cuenca (España).
Premio Horizontes Latinos: O lobo atrás da porta, de Fernando Coimbra (Brasil).
Premio Kutxa Nuevos Directores: Benedikt Erlingsson, por Of horses and men (Islandia-Alemania)
Fipresci: Quai d’Orsay, de Bertrand Tavernier (Francia).

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