アルモドバル監督の「I´m so Excited」を観ました

開催中の第10回ラテンビート映画祭で、ペドロ・アルモドバルPedro Almodóvar 監督の19本目となる『アイム・ソー・エキサイト I´m so Excited/Los amantes pasajeros』(2013年)を観ました。

機上のアクシデントに、常軌を逸した行動をとるオネエ系客室乗務員たちazafatos con mucha pluma(上品に言う場合は、con mucha plumaというのですね!)に、個性派揃いの乗客たちが激しく絡み付き、事態は収拾不可能? アルモドバルの狂気のコメディーがアクセル全開。追随を許さぬアルモドバル・ワールドが炸裂していました。

しかし見終わってみれば、死を目前にした恐怖の時をどのように過ごすのかというある種真面目な「問いかけ」にも思えます。さらには、自分の最期に直面し、人はなにをするのかというテーマも面白かった。越えることが不可能に思えていたハードルも、簡単に越えられるし、いえなかった「ゴメンナサイ」も素直にいえるのかもしれません。スペインが抱えるさまざまな社会問題への風刺を含みつつ?アルモドバル流の「ラブ&ピース」はやっぱりいいカンジです。

日本公開は、2014年1月25日(土)より新宿ピカデリー他にて。『キカ Kika』あたりからの熟練ファンなら観るべきでしょう、な作品(一部、明るくストレートなR18描写あり。間違ってもお上品なガールフレンドを誘わないように)です。

スペイン大衆紙EL PAISの記事「意見が分かれるアルモドバルの新作 El nuevo filim de Almodóvar divide aguas」をリンクしておきます。

当日のプレゼンテーションには、主役のハビエル・カマラJavier Cámara、そして今回のミューズ、元CAを演じたブランカ・スアレスBlanca Suárezが来日し、映画さながらの陽気さで挨拶。ハビエル・カマラは『Tolk to her/Habla con ella』(2002年)や『Bad Education』(2004年)でもアルモドバル映画に出演する名優。先日のオリンピック選考会の滝川クリステルの「お・も・て・な・し」が相当気に入っている様子で、自身の役柄キャビンアテンダントの任務と重ね合わせてか、ブランカ・スアレスを促し、何度も「o,mo,te,na,shi」とやっては観客を沸かせていました。

<キャスト>
Javier Cámara
Carlos Areces
Hugo Silva
Raúl Arévalo
Lola Dueñas
Cecilia Roth
Blanca Suárez
Antonio Banderas
Penélope cruz

『Los amantes pasajeros』オフィシャルサイト

スペイン語学習のためのおまけは「Hugo Silvaのインタビュー」。guapoのスペイン語はより理解できるような気がする(笑。

スペイン語学習のもうひとつのおまけ。撮影中の様子も見られます。

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