辺境地区小学校の先生だったAとの再会 その1

今回のバルセロナの旅で心に残ることのひとつ、Aとの再会について少し書きたいと思います。Aとは、バルセロナの公立校の夜間陶芸クラスで出会い、イマジネーション豊かな作品を作りだす彼女にひそかに憧れの念を抱き交流がはじまりました。

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Aとは13年ぶりの再会となったのですが、彼女は挨拶もそこそこに、近年の作品が置かれているというアトリエへわたしを連れてゆきました。彼女は職業画家たちに混じってアトリエをシェアしています。

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彼はペペ・カステリャーノさん。精密な油彩画を得意とします。

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蝶や骸骨などシンボリックな作風でただいま売れっ子のルイス・フェオさん。

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Aは「日本」の俳句を題材にした作品を見せてくれました。糸を使った連作は素晴らしいものでした。儚いものに注がれた心の綾を巧みに表現しているように思いました。

知り合った頃、バルセロナの辺境地区で小学校の先生をしていたAは、ときどき生徒の話をしてくれました。

ダノンヨーグルトのトラックからヨーグルトをわんさか盗む子どもたちの姿や、学校の温水シャワーで身体を洗う子どもたちの笑い声。バルセロナの陽の光とともに想像したその情景がわたしの脳裏にいまでも刻まれています。

ふだんお湯なんて使えないのだから、たっぷり浴びたらいいのよ、と目を細めて、ユーモアたっぷりに話す彼女をますます好きになったことを覚えています。

太陽も食べ物も、「天下の回りもの」。スペインにはそんな朗らかな気っ風のよさがまだまだ残っていて、スペインのそんなところに恋をしたことを思い出しました。

◆Aの創作活動サイト。のぞいてみてください〜

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