『大人のヨーロッパ街歩き』バスク地方ビトリア

『大人のヨーロッパ街歩き』(BS日テレ 毎週火曜19:00〜19:54)の今夜の舞台はスペイン北部、美食で名高いバスク地方の街ビトリアVitoria。独自の文化と伝統が育む「おいしいもの」を訪ねる街歩きのようです。

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人気のビトリアのチョコレート屋さん「ラ・ペナ・ドゥルセLa Pena Dulce」にも立ち寄るようで期待が膨らみます。

バスク地方ビトリアは12世紀に小高い丘に造られた要塞都市。12世紀といえば、イスラム勢力との勢力争い「レコンキスタ」が盛り上がってきた時代です。

かつての要塞は残っていないものの、番組に映し出される旧市街は保存状態もよく、石畳の街並が中世の面影を残しています。住民一人当たりの緑地面積と文化施設の多さはスペイン随一ともいわれているそうで、「暮らすように街歩きする」という番組テーマにぴったりな街。

まずは、1939年に創業した家族経営のチョコレート屋さん「ラ・ペナ・ドゥルセLa Pena Dulce」に立ち寄り、今回のスペシャリストの女性にご挨拶。チョコレート屋さん一家に嫁いだ日本人女性です。

さっそく彼女の案内のもと、ゴシック様式の大聖堂へ出掛けてみると、地盤沈下による建物の亀裂を修復する工事が行われていました。カテドラルの修復工事が一般公開されて見学できるのはとても珍しいのだそうです。最上階へはエレベーターで上がれて、そこからは旧市街とバスクらしい山並みが見渡せます。

続いて、街が誇る産業のひとつ「トランプbaraja」をコレクションしたフルニエル・トランプ博物館を訪ねました。トランプカードの世界生産量35%のシェアを持つフルニエル社が創立したミュージアムで、トランプのコレクションでは世界ナンバー1。15世紀のカードから、金箔を施した超高価なカード、また日本の百人一首まであらゆるカードゲーム用のカードを集めています。

ところで、スペインに古くから伝わるユニークなトランプをご存知ですか? スペード、ハート、クラブ、ダイヤといった馴染みのある絵柄ではなく、コイン(貨幣)、カップ、剣、こん棒の絵柄をもち、1〜9と10〜12の絵札の合計48枚のカードで遊ぶものです。西洋ではスペインが最初ともいわれるトランプの歴史など、トランプにまつわるさまざまなことが学べる興味深い博物館です。

■Museo de Naipes Fournier (フルニエル・トランプ博物館)
Palacio de Bendena, Cuchilleria, 54. Victoria, 01001 Álava
Tel: 945.25.55.55
開館時間: 10:00~14:00, 16:00~18:30, 土曜日 10:00~14:00
日曜・祭日11:00~14:00
休館日:月曜日, 入館料無料 *開館時間、休館日は、要確認

ランチは旧市街の趣あるレストラン、エル・ポルタロンEl Portalónで。地下には素晴らしいワインセラーがあり、さすが美食のバスク地方と唸らされます。用意されたのは海底20メートルに沈められて熟成された赤ワイン。なんでも海底は温度が一定で熟成にはもってこいなのだとか。う〜ん、味わってみたい。。。

食したものは、イカの墨煮chipirones en su tinta鱈のピルピルソースがけbacalao al pilpil。ピルピルソースは、白身の魚のゼラチン質を利用しニンニクをきかせたバスク地方の名物ソース。まろやかで滋味深く旨味たっぷりです。

次に向かったのが伝統衣裳を扱う洋品店ピネドPinedo。バスクの男たちのトレードマークともいうべき伝統的ベレー帽も売っています。黒いベレー帽は普段遣いや正装に使われ、赤いベレー帽は軍隊や警備、民族舞踊の際に使われるのだとか。一方、女性が伝統衣裳に身を包むときには、スカーフで髪の毛をすっぽり包むスタイルが正式なものとなるようで、その包み方がとても美しくどのように頭に巻きつけるのか知りたく思いました。

さて、バスク地方一番の商業都市ビルバオには、現代建築としても世界的に有名なグッゲンハイム美術館Museo Guggenhaimがありますが、ビトリアには20世紀初頭の館を利用した美術館Museo De Bellas Artesがあります。所蔵品の多くはバスクの暮らしを描いた油製画で、素朴な暮らしの光景が古い洋館の佇まいにとてもよく似合っていました。静かに絵画に親しむ時間がもてそうです。

■Museo De Bellas Artes (美術館)
Palacio Agusti Paseo Fray Francisco de Vitoria, 8 Vitoria 01007 Álava
Tel: 945,23.17.77,945.23,21.98
開館時間: 10:00~14:00,16:00~18:30
土曜日10:00~14:00, 日曜・祭日 11:00~14:00
休館日:月曜日, 入館料無料 *開館時間、休館日は、要確認

バスク地方の男性は昔から力持ちとされてきました。そのせいか祝祭にはさまざまな力比べの競技が行われます。番組で紹介された「ペロータ・マノ」もそのひとつ。包帯のような薄い手袋をはめた手でボールを打つ、痛そうな球技です。スカッシュのように壁を使って競います。以前はオリンピック種目になっていたこともあるそうです。

もうひとつ。バスクといえば忘れてならないのが、男性限定美食倶楽部。仲間と集い、料理を作り、食を楽しむ集まりです。ビトリアにも100年以上続く美食コミュニティーがいくつもあるそうで、番組はそのうちのひとつに潜入。倶楽部の趣旨は「旨いものを味わい、楽しく語り合うこと」だとか。バスクの男たちが和気あいあいと作る料理や地元名産のシードルに舌鼓。料理を作る男性の姿って、なんだか素敵です♪

旨い料理とくれば欠かせないのがワインです。バスク地方はスペイン北部カンタブリア海に面した一帯とピレネー山麓に広がります。そのすぐ南にあるのが、ワインの産地で有名なリオハ。1988年に制定された高級カテゴリーの特選原産地呼称D.O.C(Denominación de Origen Calificada)に先陣を切って認定された地域です。ビトリアからは車で1時間というD.O.C.リオハのイザディ・ワイナリーVIÑA IZADIを訪問します。このワイナリーが造るレガロ・デ・イザディRegalo de Izadiは、昨年6月の国王戴冠式の際に供されたのだとか。伝統を踏襲しつつ、よりナチュラルな醸造へと近代化が押し進められているスペインワイン。興味は尽きません。

その他、婚礼の際に見られるアウレクスと呼ばれる民族舞踊を鑑賞し、バスク人形のお店やバスク産のコスメティックなどを覗いて番組は終了。小さいけれど味わい豊かなビトリアの街に行ってみたくなりました♪

■参考/バスク地方のガイドサイト

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